高田馬場にあるラグビーバー

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No Side History

第13話:ノーサイドライブ

「選手やOBをゲストに招待してのトークライブイベントを定期的に開催するのはどうでしょうか?」

ラグビーに関して自慢出来るようなキャリアも人脈もない。

そのあまりにかけ離れたコンセプトが理由で、15年以上従事した音楽業時代の仲間も決して来やすいとは言えない状況。

メニュー改正やビールフェアなど様々な施策を打ち、SNSで発信するもまず、その前に繋がっている人が少ないからほとんど効果もない。

そんな五里霧中の自分に温かく手を差し伸べてくれたのが他ならぬ、村上晃一さんでした。

僕:「是非、お願いしたいです!!ただ僕が選手の方もチーム関係者の方も一人も存じ上げないのですが...」

村上さん:「その点は大丈夫です!マスターが慣れるまでは僕がやりますから。」

続けざま、ゲストに呼びたい選手を聞かれたので思わず、当時その無骨なプレイスタイルが大好きで個人的に一番応援していた 「日本代表の大野均選手にお越し頂きたいです!!」と無責任(笑)に即答。

すると「よく知ってて近々会う機会もあるので話しておきますね」と。

そんな村上さんからの暗雲立ち込めた空への何筋もの光のようなご提案とやりとりを経て、すぐに大野選手のブッキングが決まり、イベント開催が決定。

告知すると大野選手と村上さんの人気のおかげで即日満席となり、当日を迎えました。

そして2011年11月26日。今や70回を超えるノーサイドクラブ史上最長の大人気名物イベント「ノーサイドライブ」の記念すべき第一回目。

イベント直前、ひときわ大柄な影が入り口付近に見えたのでドアを開けに行くと、そこに立っていたのは紛れもなく日本ラグビーの屋根、 192cm 105kgの巨体を屈ませた日本ラグビー史上最多キャップ数を誇る鉄人、東芝ブレイブルーパスの大野均選手でした。

そのあまりの興奮と感激の中、思わず手を出してしまったら握手をしてくれたのですが、大野選手の手の大きさに驚愕、そして感動(笑)。

現実なのか虚構なのか分からないまま、いつの間にかイベントがスタート。

そのトークライブの最中、まるで微睡のような時間が流れていく中、大野選手の山のような大きな背中と村上さんの笑顔を見ているうちにふと見えたんです。

ノーサイドクラブが目指すべき地平線がうっすらと...

(明日へ続きます)

★from 容子

「まだラグビーに興味が出てきたほどではないけど大野選手の大きな体とカッコ良さを遠巻きに惚れ惚れ見ていたこと。

村上さんの優しい笑顔が素敵だなぁって…緊張してご挨拶したことを覚えています!

私のラグビーの入り口を作ってくれたのも村上さんの存在でした❤️」

大野均さんを招いてのノーサイドライブの様子。

大野均さんを招いてのノーサイドライブの様子。

大野均さんを招いてのノーサイドライブの様子。