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No Side History
第14話:着想
2011年当時。
僕の記憶では三鷹での村上さんのトークイベントも場所を変えての不定期での開催になっており、今では当たり前となったラグビーイベントの頻繁な開催は全国的にあまり無かったような気がします。
それこそW杯や日本選手権のようなビッグイベントがない限り、ラグビーと触れ合えるのは基本的にはスタジアムと各チームのグラウンドだけでした。
お店オープンを想起した時、コンセプトとして「ラグビーカルチャーとの出会いを育む夜の聖地」を掲げていたのですが、トークライブを拝聴しながら、 大野選手と村上さんのトークを聞いて笑ったり、悲しんだり、感心したり、感動したりされている参加者の皆様の姿を見て、ふと思ったんです。
「うちが進むべき道はバーでもなければ飲食店でもない。
ラグビーに関する様々なこと、具体的にはマインドやカルチャーとの出会い、良い試合との出会い、ラグビーファン同士の出会い、選手や関係者との出会いなどなど。
そんなラグビーに関する様々な出会いが創造される場所。
いわばラグビーエンターテインメントプレイスを目指すべきなんじゃないかと。
お料理が美味しい飲食店は日本全国どこにでもあるけどラグビー選手のトークを聴きながら飲食出来るお店は他にない。
況してや、いつ行ってもラグビーしかない飲食店は都内はおろか日本全国でもほとんどないはず。
メニューや内装など井の中で工夫してもお客様が来ない以上、外の大海へは伝わらないし、全く意味がない。
ラグビーエンターテインメントプレイスを具現化するには
まず、自分達とお店がもっともっとラグビー選手やスタジアム、
ファンの皆様に知ってもらわないといけない。
お客様は待つものではなく、呼んでくるもの。
もっと外へ出て自分とお店を売り込み、ラグビー界へ入っていかないと!」
そう考えた僕は急いで国内ラグビーのスケジュールを確認。
帰宅後、毎夜イラストレーターを起動させたのでありました。
(明日へ続きます)
★from 容子
「この頃、新メニューを出したり、今のメニューを何度も見返して試行錯誤。
村上さんの優しい笑顔が素敵だなぁって…緊張してご挨拶したことを覚えています!
それでもうまくいかなくて…とにかく厳しい時期で意見が一致する事も少なくてよくケンカしてた事が記憶に残ってます。」