高田馬場にあるラグビーダイナー「ノーサイドクラブ」

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Noside History

「第一話:邂逅」

2011年2月某日。

当時経営していた音楽レーベル業もある程度の結果と見込みがつき、人生の次のステージを模索していたあの頃。

所属していたラグビーチームのクラブハウスだったラグビーバー「旧ノーサイドクラブ」(高田馬場早稲田通り沿いにあったんです!)の閉店から一年半が経過していたあの頃。

何となしに「40代半ばぐらいで自分もラグビーバーが出来たら」と考えるようになり、来たる日へ向け、2010年夏からは料理教室にも通い、うっすらとお店のイメージを考えたりしながら、音楽業に精を出していました。

そんな中、35歳のあの時、まさに人生の転機とも言うべき邂逅が。


その頃からお店開業に向けた勉強の一環として飲む時はなるべく”名店"と言われるお店に行くようにしていてその日も高田馬場に住んでいたラグビーチームの後輩にお願いし、馬場の名店を案内してもらいながらハシゴしたのですが、その夜、最後に寄ったのが「#23」(シャープトゥエンティスリー)というバスケットボールを始めサッカーや野球などメジャースポーツ全般を放映するスポーツバー。


そう、今のノーサイドクラブがあるあの場所にあったお店です。

お店に入るとお客さんは僕達二人だけ。

テーブルに座るや否や、顎に立派な白髭を蓄えた渋くて少し怖そうでカッコいい「#23」のマスターがつかつかと寄ってきて一言。


マスター:「君達、バスケやサッカーじゃないよね?柔道?ラグビー?」
(その頃僕はまだ草ラグビーチームで現役でプレイしていたこともあって今よりも15kgぐらい体重がありました)


僕達:「ラグビーです」
マスター:「やっぱり。うち、基本はラグビーは放映しないんだけど、実は個人的に好きで試合のDVDもいくつか持ってるよ。
他にお客さんもいないし、ラグビー見てく?レパートリーは少ないけど好きな試合があれば言ってみて」と。

マスターから声をかけられるのはおろか、テレビでラグビーを見せて頂けるとも微塵も思ってなかったので、嬉しさと感激のあまり手元にあった生ビールを思わずこぼしそうに(笑)


恐縮しながらも僕が一番好きな試合、1995年の第3回ワールドカップの準決勝「NZ vs ENGLAND」戦をリクエストしたら「もちろん持ってるよ!あの試合のジョナ・ロムーは神がかっていたね。」との返答。

DVDをデッキにセットした後、店内の大きなメインテレビに映し出されたのは紛れもなくあの試合。

僕にとっては今でもまさに世界で一番のお酒のアテ(笑)、その、現在のノーサイドクラブのカウンターに鎮座する世界のレジェンドプレイヤーの中でもひときわ大きな体で店内に睨みを利かしているNZ All Blacksの伝説のウィング、故ジョナ・ロムー選手の敵を蹴散らす圧巻の突進劇を前に次々とビールを流し込みながらまさに"奇跡体験アンビリーバボー”な空間を心ゆくまで堪能しました。

お店を後にし、「あ〜、まさに自分のやりたいお店ってあんな感じだな〜!また近々必ず行こう!」と余韻に浸りながら帰路についていると携帯の音が。

「こんな時間にメールじゃなく電話かぁ...」なんて思いながら電話を取ると、一緒に行った後輩から「竹内さん!今日最後に行ったお店、後継者を探してるっぽいですよ!」との連絡が!

すぐさまお店のホームページを見ると「マスター引退のため居抜きでの後継者募集中」との記事が!

気がついたら携帯を手に取り、焦って何度も打ち間違えながらもホームページに書かれていた電話番号をプッシュ。

「はい、#23です。」

40代半ばで考えていた人生の転機が予定より10年も早くいきなり眼前に(笑)

料理も経験もお金もなく、ただただ勢いだけを糧に少し怖そうなマスターへの後継者立候補に関する所信表明電話が始まったのでありました・・・

(明日へ続きます)。

 

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