高田馬場にあるラグビーダイナー「ノーサイドクラブ」

ノーサイドクラブ 営業時間

Topノーサイドヒストリー > 第三話:伏龍鳳雛

 

Noside History

「第三話:伏龍鳳雛」

※才能がありながら機会に恵まれず、まだ世に隠れているすぐれた人物のたとえ。
また、将来が期待される若者のたとえとしても用いる。
「伏竜」は伏し隠れている竜こと諸葛亮孔明を、「鳳雛」は鳳おおとりのひなこと?統を喩えた名。
どちらかを得れば天下を取れると言われた。


2011年3月某日。
#23マスターからの引き継ぎ許可を頂き、いよいよお店オープンへ向けた現実的な日々が始まりました。

生活の基盤を担う音楽業を続けつつも飲食セミナーへの度重なる参加、開業資金の予算組みと資金用意へ向けた書類作り、金融機関への融資申請手続き、お店のイメージ作りとメニュー構成、ロゴ作成、都内の有名店巡り、ご教示やアドバイスを仰ぐべく知り合いのお店訪問など。


ここで声を大にしてお伝えしたいのが容子の存在。

一昨日から始まった「ノーサイドヒストリー」において最重要プレイヤー容子の名前がいつ出るのか?、首を長くしてお待ちの方も多かったと思います。

vol.3にして、ようやくお待たせしました(笑)!


「容子無くしてノーサイド無し」

不安しかなかったお店のオープンに際し、一人じゃなかったことは当然として当時はまだ奥さんではなく彼女だった容子の忌憚なき実直な意見と一般人では考えられないような卓越した料理スキルが僕の背中を力強く押してくれたことをここであらためてお伝えさせて頂きます。

お店の準備に際し、ほとんど全ての要検討事項は容子の意見をもとに決定しました。

当時、都内有数の美容院の重役として接客のプロを務め、お店立ち上げのパートナーでありながら一般的な視点から意見してくれる容子の存在はどれだけお金を積んでも代替の効かない存在、まさに一騎当千、伏龍鳳雛両雄を一人で得た想いでした。

ノーサイドクラブで一番の人気メニュー「インゲンの素揚げ」とノーサイドクラブ名物「鶏の唐揚げスウィートチリソース」は付き合って初めて容子に作ってもらった記念すべきメニュー。


作っても数日で完売する「チリコンカン」は僕の両親から「絶対にこれをメニューに入れるべき」と連れて行ってもらった草加のお店の看板メニュー、それを容子が舌と勉強で試行錯誤を繰り返しながら再現したものでした。

SNSでも何度かご紹介させて頂きましたが、元々ラグビーバー/飲食店をやりたいと思ったのは、10代の頃、高校ラグビー部同期のご実家がやられていたラーメン屋「カトレア」さん(今も「TESHI」という店名で柏駅そばにあります!)で部活の休みの日にアルバイトさせて頂いたことが全てのきっかけ。

その時に接客の楽しさはもちろんのこと、ただ馬鹿喰いするだけじゃなく、お料理を美味しく食べることの素晴らしさを知り、食べ歩きを趣味としていた自分の舌が 「この料理だったらお店でも絶対にウケる!!」と確信したのが容子のお料理でした。

その頃、僕は既に夏頃のオープンを決めていました。
準備期間が数ヶ月しかないものの、同年9月に開催される2011年ラグビーワールドカップをどうしても放映したかったのです。

お店の名前も決まり、諸々の手続きや準備に勤しみ、少しずつ、開店イメージが出来つつあった3月のあの日。
いつも通り、音楽業に励みつつ、夏の開店準備へ向け、期待に胸踊らせながら自宅兼事務所でメニュー構成を考えていた時、突然、来たのです。


「グラグラグラッ」


よくある地震かなと思い、都内有名店のメニューを閲覧するパソコンのマウスの手を止めずにいると…


「グラグラグラッ」


「グラグラグラグラグラグラッ」


揺れは止まらず、むしろどんどん増すばかり。

いよいよイスにすら座っていられず、自宅を飛び出し、「関東大震災が来たー!!!」と叫びながら外へ出ると西新宿十二社通りをたくさんの人々が大声で逃げ惑い、当時の自宅を取り囲む新宿副都心の超高層ビル群がまるで蛇のようにグニャグニャと右に左に波打ってるではありませんか!!

そして追い討ちをかけたのが数時間後のテレビでの釜石含む太平洋沿岸の大津波の報道。

尋常では無い事態の深刻さに銀座の高層ビルで働いていた容子の安否確認、仕事と生活の継続可否、そしてお店オープンへの不安で心身ともに押し潰されそうになったのです。

(明日へ続きます)


★Message from 容子

「その頃のようこの命の水はビールでした!
仕事を終えて帰って家でプシュってやるのが楽しみで。
美味しく飲みたいから必ず一品でも自分でつまみを作ってました。
それがインゲンや唐揚げ。。。
でも、人様にご提供することになるとはこの頃はつゆ知らずでした。」

 

Topノーサイドヒストリー > 第三話:伏龍鳳雛